5月連休明けにも着工
遠別町は、2022年度から2カ年で新設する町立診療所について、新年度予算案に工事費と監理費合わせて6億3570万円を計上する。原案通り可決した場合、早ければ5月の大型連休明けにも着工する考えだ。
発注方式は指名競争入札を想定していたが、一般競争入札も視野に詰めている。主体、電気、機械の3分割とし、主体は共同体を構成する。その他の工種も同様の形式を取る可能性が高いが検討中だ。構成員は未定だが、少なくとも1者は町内業者が参画する見通し。
診療所は、本町1丁目3にある遠別町国保病院の北側に建設する。1951年に開設した遠別町国保病院は63年に改築、83年に増築した。施設全体の老朽化が目立ち、建て替えが急務となっていた。「遠別町国保病院のあり方検討委員会」が、将来の人口動態、医師や看護師の確保などを勘案した改革プランを笹川洸志町長に提出し、診療所とすることとした。
施設規模は、RC造、2階一部3階、延べ1859m²。1階に受付と診察室、2階にナースステーションや病床、3階に機械設備を配置する。駐車場は、国保病院解体跡地に一般車両29台と障害者用2台設ける。基本・実施設計は日本都市設計が請け負っている。
工事費は13億円を試算し、外構に5000万円、監理に1200万円を見込む。22、23年度の2カ年の債務負担行為を組み着工する。22年度予算案には工事費6億3000万円、監理費570万円を盛り込んだ。
国保病院は病院棟と保健管理センターで構成。病院棟は24年度の解体を予定している。管理センターは改修も見据えているが、解体する場合は25年度以降となる見込み。