札幌市は25日、雪害対策連絡会議を開き、26―27日に3月下旬から4月上旬なみの気温になることから、急激な雪解けに備えた対応を確認した。主要幹線道路やバス路線では緊急対応として拡幅除雪や排雪を2月末までに終えるほか、融雪水処理を中心に進める。生活道路はザクザク路面への対応で整正作業に集中対応する方針だ。
21―23日の大雪に伴う除排雪作業の進捗などを情報共有。26―27日は季節外れの高い気温となり、幹線道路では道路の排水溝が雪で埋まり排水できない可能性もあるため、道路パトロールなどを通して融雪水処理の対応を進める。
生活道路は整正作業を中心に取り組む。パートナーシップ排雪の進捗率は32%で、3月末の完了を目指している。
このほか、消防局はストーブなどの給排気筒が雪で埋まり困っている人のための緊急相談窓口を開設したことを報告。本部長の秋元克広市長は、暖気で発生が懸念されるザクザク路面、融雪水に備える体制準備や融雪・落雪に関連した市民相談に速やかに対応することなど3点を指示した。
会議後、報道陣の取材に応じた秋元市長は今後の除雪費補正について「作業状況次第では不足することもあり得るかもしれないが、現時点では必要な作業はできると思っている」との見通しを示した。