会社探訪記

 地域に根差した企業を不定期で紹介します。

会社探訪記 トウマ電子工業 「人との出会いが大切」

2022年03月01日 12時00分

サウナを通じたまちづくりも

 トウマ電子工業(本社・当麻)は、除菌脱臭器やパウダーアイスメーカーなど多岐にわたる商品を製造する。設立時はブラウン管テレビの電子銃製造会社だったが、時代の流れに合わせて多角化を推進。近年はサウナを通じたまちづくりを掲げる当麻町に賛同し、キャンピングカーにサウナを内蔵したサウナバスを手掛ける。

コロナ禍で除菌脱臭器が注目されている

 1972年に創業し、間もなく50周年を迎える。当初は東芝のカラーテレビや航空機に使うブラウン管用電子銃を大量生産していた。最盛期には上川、上富良野両町に工場を設置し、400人ほどの従業員を雇っていたという。

 やがて、液晶テレビの普及により電子銃の需要が減少。一転して電子銃に代わる新たな市場開拓を迫られた。

只野憲弥社長

 4代目の只野憲弥社長は「一時期は仕事がほぼゼロに近い時もあった」と振り返る。少しでも仕事がもらえるよう、至る所を走り回り機会を求めた。人との出会いが大事だと感じた経験を糧に積極的に人と会う。

 レントゲンや空港の荷物チェックに使われる特殊電子管や、遠赤外線シートなど多岐にわたる商品を製造。「損失を抑えられるよう、4―5人で製品を作れる体制を整えた」と説明する。

 spe(本社・大阪)が開発したイオン発生素子を使い除菌脱臭器を組み立てる。大量に発生したクラスターイオンが壁や床のウイルスや菌を抑える。中型機や車載用の小型機などを作成し、合わせて4000台を販売。コロナ禍の現在は問い合わせも増え、主力事業となりつつある。

 製作中の除菌脱臭器は、空調設備に取り付け家中を除菌換気する。イスラエルの会社が開発したイオン発生装置を使い、3月末の完成を目指す。「ハウスメーカーと協力して新築物件に付けられるようにしたい」と意気込む。

 パウダーアイスメーカーは16年から製作を始めた。液体を機械に投入すると、粉雪のような氷ができるかき氷機で、80台ほど販売した。飲食店のほか道内では幼稚園や高齢者向け住宅などに搬入している。

 21年にはサウナバスの製作に挑戦し、サウナで地域創生を目指す町を後押しした。キャンピングカーの内部にサウナ施設を付けたもので、町産のトドマツを使った。

 原価意識の向上を経営方針に掲げ、社員教育に取り入れる。一例としてインターネットで買い物を済ますことを挙げる。「仮に現地購入した方が安かったとしても、運転に1時間かかったとすれば、その時間だけ無駄なコストが生まれる」。社員へコストに関する考えを深め、より一層の意識付けを図る。

 現在の売上高は約2億円。今後5億円を目標に掲げる。


会社探訪記 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 東宏
  • 川崎建設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (3,046)
旭川大学公立化 名称は「旭川市立大学」に
2022年01月18日 (2,846)
安倍元首相亡くなる 本道への功績を忘れてはならない
2022年07月08日 (1,819)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,748)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (1,511)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第236回「コロナと換気」。外気を取り入れてウイルスを排除しましょう。

連載 旭大公立化
まちづくりの行方
new

旭大公立化 まちづくりの行方
23年の公立化を控え市内の不動産業者が反応、分校舎の立地にも注目が集まっている。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第21回「導入進む『メンター制度』」相談できる相手がいれば、経営者も自身を持って経営判断できるようになります。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第22回「『CUDマーク』をご存じですか?」。すべての人にとって見やすい色情報の証です。