延長1187m 本体、25年度完成目指す
小樽建管は2022年度、小樽市内の小樽環状線で仮称・最上トンネルの着工を計画している。延長1187m、全幅10.25mを予定。上半先進ベンチカット工法で掘削を進める方針で、25年度の本体完成を目指す。
小樽環状線は小樽市塩谷の5号交点を起点に、同市新光の5号交点までの13.2kmを結ぶ。市内の環状機能を担い、地域の産業や生活を支える幹線道路となっている。
仮称・最上トンネルは塩谷地区から最上地区に至る急勾配や急カーブが連続する区間で、隘路(あいろ)部の解消を目的に新設する。実施設計は北海道土木設計が担当した。
幅員の内訳は車道6m、路肩両側0.5m、歩道片側2m、路上施設帯0.5m、監査歩廊0.75m。内空断面は68.2m²を予定する。最小曲線半径は420m、縦断勾配は3%となる見通しだ。
施工内容は、トンネル本体が坑口処理、機械掘削、インバートコンクリート、覆工コンクリート、坑門を見込む。本体完成後に路盤や排水、舗装、照明、非常用施設に取り掛かる計画だ。
22年度から4カ年を期間とし、限度額84億5000万円の債務負担行為を設定した。