校舎と屋体が対象 苫小牧市
苫小牧市は2023年度、樽前小改築に着工する計画だ。校舎と屋内運動場が対象。23年度の着工、24年度2学期からの供用開始を目指す。22年度は実施設計に取り組む考えで、予算案に5146万7000円を計上した。
樽前102にある同小は小規模特認校で、1922(大正11)年に開校。校舎や屋内運動場などの学校施設はこれまで何度か増改築してきたが、老朽化が著しいため改築する。
併せて、プールを解体する。事業費抑制などの観点で、市は学校改築時にプールの解体を基本方針としている。
21年5月1日時点の在籍児童数は26人。複式学級を採用している。
校舎はRC造、平屋、延べ1440m²、屋内運動場はS造かRC造、平屋、延べ918m²の規模を想定。面積はいずれも現施設より広くなる。
整備に当たっては、同校の特色である豊かな自然環境を生かした整備や、安全安心な校舎づくりを目指す。
災害時にグラウンドに避難しやすい配置とするほか、普通教室は南向きに配置して採光に配慮。記念樹のサクラや保存樹のクリを残し、樹木の伐採は抑える。屋内運動場の近くには多目的トイレや防災備蓄庫を配置する計画だ。
22年度の実施設計を経て、23年7月ごろから24年7月ごろにかけて校舎と屋内運動場を建設。現施設とプール、教員住宅は24―25年度で解体し、外構は25年度に整備する予定だ。