住宅街区の販売が本格化 札幌リードタウン平岸ベース

2022年03月07日 09時00分

 積水化学工業(本社・大阪)が進める大規模複合開発「札幌リードタウン平岸ベース」で、住宅街区の販売が本格化した。2月に戸建て分譲を開始したほか、3月中旬には分譲マンションを売り出す。戸建ては1期分で供給した5戸全てが予約済み。開発地区内に商業施設があるほか、今後病院も新築されることから関心を集めている。

住宅街区では1棟目の分譲マンション新築工事が進む

 戸建て分譲は全48戸を供給し、うち15―20戸は建て売りを検討する。1区画当たりの面積は165m²程度で、価格は1坪当たり約50万円。建築条件付きとなる住宅は、全邸に太陽光発電システムや蓄電池、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を標準搭載している。

 販売を担う北海道セキスイハイムによると、30代のファミリー層が興味を示し、1期分は月内の契約になるという。最初は数戸の供給だが、成約状況を見ながら徐々に増やすとし、「1年程度で完売できれば」と話している。

 リードタウンは、戸建て分譲に加え、同じ街区にマンションや医療施設、商業施設などを併設して宅地に付加価値を付ける。2019年に事業着手した埼玉県内の「あさかリードタウン」を皮切りに、茨城県や千葉県など関東圏を中心に計5カ所で開発を進めてきた。

 北海道初進出となる札幌リードタウン平岸ベース(豊平区平岸1条11丁目)は、旧自衛隊札幌病院跡地の敷地4・8haを長谷工不動産と共同で取得して開発。地下鉄南北線南平岸駅が徒歩圏だ。戸建て分譲住宅のほか、両社で分譲マンション2棟を新築。病院、クリニックモール、商業施設を計画する。

 商業施設のうちケーズデンキやスーパーのダイイチ、回転ずしの魚べい、各種医療施設が入る「メディカルスクエア南平岸」は21年11月から順次オープンしている。

 3月中旬からは分譲マンション「ハイムスイート平岸 ブランシエライースト」(RC造、10階、延べ9453m²、107戸)の販売を開始する予定。戸建てと同様に蓄電池を備えるほか、耐震型ポリエチレン給水管「エスロハイパーAW」を採用するなど、災害対応を強化した物件となっている。

 西側に新築する分譲マンション(RC造、10階、延べ8575m²)は3LDKを中心とした97戸。5月の着工と23年10月の完成を目指す。

 病院は24年の開業を目標に、豊平区内の医療法人が150床前後で計画しているようだ。

 南平岸地区では住宅をメインとした大規模開発が相次ぐ。北海道テレビ放送旧社屋と駐車場跡地(豊平区平岸4条13丁目51、55)1haでは、大京と土屋ホーム不動産が分譲マンションと戸建て分譲の開発を進めている。

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