国交省、280億円を充当
国土交通省は4日、高速道路の暫定2車線区間の4車線化に2022年度から着手する候補7区間を選んだ。道内からは道東自動車道トマムIC―十勝清水IC間の約5.9kmが選定。4車線化の財源には財政投融資を活用し、道東道候補区間に、全国で計2570億円を充当する。
国交省は、防災・減災、国土強靱化のために高速道路の暫定2車線区間の4車線化を推進する方針で、大雪による立ち往生のリスクや渋滞・事故発生状況を考慮し、優先整備区間約880kmの中から、22年度に事業着手する候補7区間の合計約43kmを選んだ。
4車線化は、21年に閣議決定された「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」にも位置付けられている。
札幌圏と道東圏を結ぶライフラインとしての重要度が増す道東道では、19年3月に事業許可の下りたトマムIC―十勝清水IC間の9.5kmをはじめ、4年連続で占冠IC―十勝清水IC間の4車線化が事業化。今回の狩勝第一トンネル(2351m)を含む5.9kmの事業化で、トマムIC―十勝清水IC間全長20.9kmでの4車線化が実現することとなる。
財源には財政投融資を充て、長期・低金利の資金を政策的に供給。高速道路会社に投資余力を生み出す。候補の7区間は、22年度当初予算案の成立後に事業許可する見通しだ。