厚岸町の22年度以降水道関連建設改良費

2022年03月07日 17時45分

浄水施設整備など35億円

 厚岸町は2022年度以降10カ年の水道関連整備に建設改良費35億5585万6000円を試算している。老朽送配水管やポンプ場などの機器更新に加え、新水源の活用に伴う新浄水施設整備などに取り組む計画。27―31年度に新浄水施設などの整備を想定し、事業費は20億6000万円を見込んでいる。

 水道事業経営戦略(22―31年度)の素案に盛り込んだ。安全で安心な水を安定的かつ持続的に供給するため、自然災害に強い水道施設の更新を着実に推進。効率的な経営と料金見直しで、健全な水道事業経営を目指す。安全、強靱、持続の3項目を掲げ、施策を展開する。

 安全では、原水水質の保全のため水源河川流域の環境保全に努める。水道施設強靱化の観点から25年度までをめどに、大別地区での新たな地下水源調査を続ける。

 現在、ホマカイ川を水源として厚岸浄水場を運用しているが、上流部は酪農・山林地帯で強い雨や融雪期に水質が悪化する。天候などの影響を受けない新たな地下水源を確保するため、21年度から地下水源の調査をしている。

 また厚岸浄水場は建設から47年が経過し、老朽化が進んでいるほか、津波浸水域に位置することが課題の一つ。耐震化などの改修も視野に入れつつ、水源調査で新たな水源が見つかれば、新規浄水施設の整備に変更する計画だ。

 持続では、基幹管路耐震化更新を推進。配水管の耐震化率を現状の0%から31年度までに22.5%に高める。基幹管路全体の耐震化率は1.7%だが、18.7%を目指して計画的に更新する。

 人口減少で使用料収入は年々減っていく見込み。経営戦略は5カ年ごとに見直し、持続的な水道事業を展開するための方策を検討する。


関連キーワード: 上水道 釧路

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 東宏
  • web企画
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,379)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,340)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,319)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,306)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,019)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。