用地造成や荷役機械延命
苫小牧港管理組合は2022年度、東港区弁天地区中央埠頭での用地造成と荷役機械延命化に10億5300万円を投じる。夏以降を見込んでいる起債に必要な特定港湾施設整備事業基本計画の政府承認を待って、設計と工事を地域限定型一般競争で入札する見通しだ。
用地造成は、1998年に着工した埠頭整備事業の一環。これまでに荷役用地確保のため、空コンテナヤード2万m²を造成するなどした。22年度は荷役クレーンの走行レーン補修改良と電気室2棟の設計、整備を進める。
レーンは、全長160mを2カ年で補修する計画の初年度。施工規模は精査中だ。電気室は1棟の更新と、ガントリークレーン4号機の新設に伴って1棟増設する。
荷役機械の延命化は、06年に供用開始したガントリークレーン1号機が対象。運転開始から17年をめどとする耐用年数が迫っているほか、潮による部材の腐食が進んでいる。特に運転席の腐食が深刻で、現場から改善要望が挙がっている。
管理組合の担当者は、運転席の交換は必須とみていて、他の部材に関しても交換か再塗装で修繕する方針。発注は工事のみの予定で、今後詳細な劣化具合を調査する。