22年度、設計など発注
2022年度の新規事業化が認められた苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナル整備で、苫小牧港管理組合は6、7月に調査、設計業務3本を一般競争入札する見通しだ。室蘭開建は22年度の実施設計と着工を目指す。
22―27年度で東港区周文ふ頭2号岸壁の南に、耐震強化の周文ふ頭1号岸壁270m(水深9m)と背後地合計5・4haを整備する計画。合わせて泊地1・4haを整備する。総事業費は145億円を試算している。4日の国土交通省交通政策審議会で事業化が了承された。
2号岸壁ではフェリーやばら積み貨物輸送船を受け入れていて、1号岸壁を整備し受け入れ船数を拡大することで作業効率向上を図る。大規模地震が来ても輸送機能を維持できるよう耐震強化を施す。
施工は管理組合と室蘭開建で分担する。組合は、全体のうち約2haの背後用地造成と接続道路の整備などを担う。22年度予算に調査設計費として4500万円を計上。直轄事業負担分として5億6000万円も措置した。水面埋め立てなどの申請行為は今後進める。
22年度は、6月に荷さばき地調査設計ほか(概算委託費3000万円)、7月に地質調査ほか(800万円)と用地測量(1000万円)の発注を予定している。
室蘭開建の施工内容などは今後の設計で詳細を詰めるが、岸壁建設や埋め立て、舗装などに取り組む見込みだ。