小樽市は、国などから賃借している港町7の観光バス駐車場用地を取得し、仮称・堺町駐車場を整備する方針だ。取得面積は約4000m²。2022年度に取得を進め、4定議会で取得の議案を提案。23年度に実施設計と施工をし、24年度の供用開始を目指す。22年度予算案に用地取得費3億8837万6000円を計上した。
臨港線沿いの港町7に観光バス約50台を収容できる駐車場(面積5900m²)があり、小樽運河や堺町通り商店街周辺の散策の拠点となっている。
北一硝子(本社・小樽)が国などから土地を借りて駐車場を全面的に運営していたが、11年に発生した東日本大震災の影響で観光客が減ったこともあり、駐車場のうち手宮側の約半分を国に返上。その後、市が小樽観光にとっての重要性を考慮し、返上した土地を借り受けて駐車場として使っている。
コロナ禍で観光客が減少。北一硝子側から相談があったほか、将来の小樽観光にとっても重要なインフラのため、市が取得し公共施設として運営することが最適と判断した。国有地と民有地合わせて4300m²を取得する。
工事は入札するが、設計は直営か外注するか未定。路盤整備や区画線設置、柵設置などが必要とみているが、普通車も受け入れるかなどを含めて詳細は実施設計で決める。指定管理者制度の導入も検討する。