既存施設増強も計画
大空町は、広域穀類乾燥調製貯蔵施設(通称・オホーツクビーンズファクトリー)の増設を計画している。豆類貯蔵施設1棟の新築と既存施設を増強する。事業費21億2345万円を見込み、簡易公募型指名競争入札で5月上旬に公告し、6月までに入札したい考えだ。
オホーツクビーンズファクトリーは、小麦など従来の3輪作に豆を加えた4輪作をオホーツク管内で振興するため18年に竣工。穀類乾燥調製施設1棟と豆類貯蔵施設1棟で構成する。
供用後に管内で増えた豆類の作付け面積に対応するため、施設の処理・貯蔵能力を強化する。
新築する豆類貯蔵施設はS造、平屋、延べ約4400m²の規模とする。工事費は約14億円。建設地は既存施設の南側に隣接する農地(女満別中央271の1)で、女満別町農業協同組合が取得予定だ。
既存施設の増強は、穀類乾燥調製施設の調製ライン6本のうち2本で研磨機や色彩選別機、ロボットパレタイザなどを増設する。工事費は約6億円とする。設計はホクレン農業協同組合連合会が担当した。
産地生産基盤パワーアップ事業の補助を活用する。補助の内示を得て、月内に2021年度補正予算案を臨時町議会に上程し、繰り越す意向だ。工事費に20億5810万円、工事監理の委託費に3575万円、建築確認申請の役務に135万9000円を盛る見通し。
新築と施設増強の発注方法は、一括か分離か未定で4月下旬までに固める。いずれも設計金額1億5000万円以上となるため簡易公募型指名競争入札で、4月下旬―5月上旬の公告、5―6月の入札、6月の議会承認と本契約を想定している。年度内に完成させ、新棟は23年4月の供用開始を目指す。