帯広畜産大は、畜産フィールド科学センター再開発で、仮称・畜産複合センター改築の初弾を6月上旬にも一般競争公告する見込みだ。S造、平屋、延べ4824m²の規模で、このうち西側の2390m²を整備する。主体、電気、管の3分割を検討。8月中旬に着工し、西側部分は2023年1月末の完了を目指している。
畜産フィールド科学センターは、帯広畜産大キャンパスに隣接する帯広市川西町西3線19に位置。畜産生産を中心とした実践教育や研究の拠点となっている。教育の質を高める基盤施設として施設群全体を再開発し、点在する施設の集約や機能強化を図る。S造が中心の施設群は、1974―76年にかけて建設した。
畜産複合センターは、次世代教育モデルファームとして1―4期に分けて整備する。1、2期は西側、3、4期は東側を対象とする。施設群の機能を畜産複合センターに集約し、総面積を約9%抑制する方針だ。カーボンニュートラル社会を踏まえてZEB認証施設とした。飼養管理の効率化と衛生管理強化に向けて機能別ゾーンを配置する。
22年度は1、2期の対象である牛舎と搾乳舎の整備を予定。建設地の既存建物4棟、延べ1446m²は7月中旬から解体する。牛舎は延べ1090m²、搾乳舎は延べ1300m²の規模。いずれも上部構造はラーメン構造、基礎部分はラップルコンクリートを想定。設計は岩見田設計が担当し、6月中旬ごろ終える見込みだ。
3、4期は畜乳加工や農機具、管理実習スペースの配置を想定する東側の改築を計画している。