労働者の負担軽減へ
北海道ポラコン(本社・札幌)は、労働者の作業負担軽減につながる「アシストスーツ」の販売を強化する。製造メーカーのアトリエケー(同・兵庫県姫路市)の北海道総代理店になり、コンクリート製品会社として建設業に携わる経験やコンサルティング力を強みに、値ごろ感のあるアシストベルトやワーキングパワースーツの普及を目指す。
100%子会社のR―e(本社・札幌)を中心に活動。健康関連事業で研究開発してきた3件のうち、抗菌性繊維と介護用ガウンは事業の道筋が見えてきたため、経営資源の選択と集中からアシストスーツは販売に特化する。
アトリエケーのアシストスーツ4種を取り扱う。いずれも強力なばねの力で動作を補助し、作業時の体の負担を軽減するのが特長。国土交通省が導入を進めるパワーアシストスーツ(PAS)で言うところの〝パッシブ系〟に当たり、モーターやバッテリーなど機械が付かない無動力のため軽く、長時間着けても肩がこらない。

作業者の背筋力を強くサポートする
ワーキングパワースーツX(写真左)と、
アシストベルトのタスケル
4種のうち、アシストベルトのタスケルは重い物の持ち上げや、同じ姿勢が長時間続く仕事に向けた製品。背面腰部分に装着したばね機構4本で作業時の動作を補助する。重量300㌘と軽く、メッシュ素材のため暑い季節でも着心地を損なわない。冬場の雪かき作業でも使える。価格は9900円(税込み)。発売は2021年10月で、受注ベース1万着に到達しそうな超人気商品だ。
ワーキングパワースーツXは、特殊高反発ばねを内蔵したテープ2本を背面に配置し、作業者の背筋力を強くサポートする。腰部分はサポートベルトで守り、肩から太もも部分までストレッチテープでX線上に結ぶことで、膝から上の動作をバランス良く支える。価格は4万4000円(税込み)。
このほか、ゴルフやテレワーク時でも手軽に使えるアシストベルトのラクニナ~ル(税込み8800円)や、工場での立ち仕事や中腰作業に効果的なワーキングパワースーツ極(同2万7500円)を扱う。腕や膝部分をサポートするオプション品もある。
北海道ポラコンの中島康成社長は「腕を上げっぱなしにしたり、屈伸を繰り返したりするなど専門工事業の独特の動作に合わせたアシストスーツを提案できる。職種や工種に沿ったコンサルティングを展開し、現場の困り事を吸い上げる製品を普及させることで、建設業に貢献したい」と話している。