事業費10億円 4月中旬にも基本設計指名
厚岸町は、生活改善センター改築の基本設計を4月中旬ごろに指名し、5月連休前後に入札する見通しだ。老朽化した同施設を避難ビル機能を持った集会場に建て替える計画。規模はRC造、2階、延べ約1200m²、総事業費は10億円を見込む。2023年度に実施設計を進め、24年度に着工。25年度前半の完成を目指す。
港町2丁目1にある同施設は、1974年に完成。RC造、2階、延べ861m²の規模となっている。老朽化が進んでいるため、改修や建て替えなどの対応が必要となっていた。
また港町地区の津波浸水想定は約8mに上る見込み。避難所となっている道の駅厚岸グルメパークまでは約1.5kmの距離があることから、一時避難施設としての機能を持たせ、地域の防災力向上につなげる考えだ。
建設地は、港町2丁目2ほかの敷地約4000m²。旧真竜保育所の跡地で、現施設と隣接する。1階部分は津波が押し寄せても、外に流れ出る構造にするほか、柱などは耐久性を持たせる。避難施設となる2階を8m以上の位置にし、ホールや調理実習室、備蓄倉庫を設置する計画。総事業費は10億円以上に上る見込みだ。
国内では蘭越町や青森県八戸市に類似する施設があるため、視察しながら概要を決める。22年度予算に基本設計費と視察旅費として1430万7000円を計上した。
25年度前半に供用を開始する見通しだが、駐車場などの外構と旧施設の解体は26年度に実施して事業を完了する考えだ。