外防などに3.5億円
稚内建管は2022年度、蘭泊漁港(利尻町)機能保全を新規事業化する。老朽化した施設を補修することでライフサイクルコストの低減を図る事業で、対象は外防波堤などの5施設。27年度までの事業期間で、総事業費は3億5000万円を想定している。
同漁港は利尻町の西南部に位置し、昆布養殖漁業やホッケ刺し網漁業などが中心に営まれており、地域の基幹産業の一端を担っている。また、前浜で漁獲される昆布やイカナゴの陸揚げを行う重要な拠点で、利尻礼文圏域の生産拠点漁港に位置付けられている。
一方で、港湾施設の老朽化も進んでいることから、同事業で施設補修を進め、ライフサイクルコストの削減を図るため事業化を目指していた。補修の対象となる施設は外防波堤、南防波堤、北護岸、マイナス2・5m物揚場、道路の5施設。22年度は実施設計を6月初旬にも指名通知する。