主体、電気、機械の3分割見込む
小中一貫の智恵文小中学校を新設する名寄市は、智恵文中に併設する小学校校舎の増築と中学校校舎の改修工事を、4月にも一般競争公告したい考えだ。主体、電気、機械の3分割での発注を見込む。地元企業を含む共同体結成などの条件は、29日に決める。2024年度の開校を見込み、総事業費は7億円を試算している。
智恵文11線北2に位置する智恵文中の西側に智恵文小を移転し、義務教育学校の智恵文小中学校として新設する。
一般競争入札の条件は、29日に開く審議委員会で決める。地元企業を含む特定共同体を対象とし、市の格付けでいずれもA等級を条件としたい意向だ。
5月にも開札し、それぞれの落札業者を決定。市議会に諮り、可決後の6月ごろには着工する段取りだ。
増築する小学校新校舎はRC造、2階、延べ637m²となる。改修する智恵文中の現校舎はRC造、2階、延べ1387m²の規模。両校舎は渡り廊下でつなぐ。屋体はS造、平屋、延べ829m²あり、小中で共用する。屋外運動場は敷地面積が1万2960m²ある。
智恵文12線南3にある智恵文小は、21年5月時点で16人の生徒が通学する小規模校。老朽化が進み、現行の耐震基準も満たしておらず、小中一貫の義務教育学校としての再編が浮上した。
新校舎は現在の駐車場に構えるため、現校舎の南側に25台程度収納できる駐車場を整備する。
新校舎は1階に職員室と教室1部屋、2階には教室を2部屋設置。2学年共同で教室1部屋を使う。
施工は2カ年で、22年度は新校舎増築に取り組む。23年度は中学校校舎の改修に着手。職員室を新校舎に集約するため、改修を施し特別支援学級に使う。暖房設備や内装の改修にも取り組む。
基本設計・実施設計ともに柴滝建築設計が担当した。24年4月の開校を目指し、智恵文小校舎は完了後に解体に取り掛かる計画だ。