グリーンベルト長寿命化計画で素案
千歳市はグリーンベルト地下駐車場長寿命化計画素案を策定した。2022―51年度の維持費に21億2419万3000円を試算。駆体にかかる費用に7億5475万1000円を見込み、コンクリート中性化やひび割れの処置に取り組む。22年度は1848万円を充て、消防設備の粉末消火設備制御盤や操作盤の更新を考えている。
千代田町4丁目にあるグリーンベルト地下駐車場(RC造、地下2階、延べ1万4424m²)は1986年2月の供用開始後、87年12月に2期目の工事を終えた。312台を収容する。
現況調査で、駆体の内部鉄筋の腐食リスクや漏水を伴うひび割れなどを把握し、総合的に処置が必要なことを確認。受変電設備や電灯など6種類の電気設備に加え、衛生設備、空調設備、防災設備の耐用年数が超過している。
30年間の維持管理費は駆体7億5475万1000円、電気2億2193万7000円、空調設備1億5958万円、給排水6869万2000円、消防6億7548万6000円、搬送設備1786万5000円、駐車場設備1億9658万8000円、その他2929万4000円と試算した。
駐車場の機能停止を防ぐために設備更新を優先する。また、施設の更新を事後保全型から予防保全型に切り替えてコスト縮減を図る。