北海道新幹線並行在来線対策協議会は27日、後志総合局で13回目の後志ブロック会議を開いた。2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される函館線長万部―小樽間について、全線バス転換することを決定した。今後はバス転換時期を巡り協議を継続する。
道から柏木文彦交通企画監と天沼宇雄後志総合局長、沿線自治体の後志管内8市町と長万部町の各首長らが出席した。
26日に道と小樽市、余市町が開いた個別協議で、余市町が存続を求めていた小樽―余市間についてバス転換に合意したことから、全線での鉄路廃止を正式に決めた。
27日の協議後、斉藤啓輔余市町長は記者団に「(廃線は)残念だが、新たな交通ネットワークの構築に全力で取り組む」と話した。
具体的な廃線・バス転換時期は未定で、道や沿線自治体、バス事業者、JR北海道が協議を続ける。新幹線駅整備を控える倶知安町の文字一志町長は、バス転換時期を新駅開業前へ前倒しするよう求めている。