4日、公募型プロポーザル公告
札幌市スポーツ局は、招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピック競技大会の開催概要案を見直す。市民対話の結果などを踏まえて大会概要案を更新するほか、仮設を含めた会場整備計画の修正も予定。後利用を考慮した整備計画やスケジュールを検討する。4日、大会開催概要計画等検討・作成を公募型プロポーザルで公告し、5月末の契約締結を目指す。
市は21年11月に大会概要案を公表。概要案の更新や提出資料を作成し、22年度に国際オリンピック委員会(IOC)が示す対話プロセスの第2段階「狙いを定めた対話」へ進める準備に努める。
意向調査の速報では、札幌での五輪・パラ開催に賛成の意見が、郵送を含む全調査で過半数を占めている。
今回公告した業務では、実施計画書と全体スケジュール案の作成、開催概要計画の更新、会場計画の調査、整備計画の検討・作成に加え、IOCに提出する将来開催地質問状の回答と表、技術的添付資料をそれぞれ作成する。
開催概要の更新では、市民対話や道民意向調査で得た意見などを基に現状のビジョンやコンセプトを見直す。会場計画では、後利用を考慮した施設利用計画や大会運営計画を検討する。
企画提案書の審査に当たっては、大会概要案の更新で市民や道民、国民の理解を得られることが見込めるか、札幌ならではの大会を打ち出すような質問状の回答を作成できるか、外部へ公表する資料にふさわしい翻訳レベルが見込めるかなどの視点で評価する。
参加意向申出書、企画提案書ともに提出期限は26日。履行期間は23年3月31日までとし、質問状の回答と表、技術的資料の納期は9月30日に設定している。
業務規模は税込み1億7800万円を試算。5月9日に書類審査、同13日にヒアリングの最終審査を予定している。