普通建設事業費349億円 22年度オホーツク管内18市町村

2022年04月07日 17時15分

 オホーツク管内18市町村の2022年度予算がまとまった。総額は前年度当初比(紋別市、小清水町は肉付け補正後比)1.8%増の3529億711万円で、一般会計は2.5%増の2345億8995万6000円。同会計に占める普通建設事業費は349億6903万円と0.1%の微増となった。

 普通建設事業費は11市町村で増額。小清水町は防災拠点型複合庁舎整備を盛り込んだことで2・6倍と大幅に増加。津別町は木質バイオマスセンター整備、西興部村は森林公園改修費などを計上してそれぞれ増えた。

 道路維持センター建て替えを盛り込んだ北見市は5.1%増加した。一方、訓子府町は消防庁舎、遠軽町は芸術文化交流プラザの本体完了などによって、大きく下回った。

 22年度予算の18市町村別主要事業は次の通り。

 北見市 道路維持センター建て替えに4億4600万円、日吉公共施設複合化に3億6233万6000円を措置。工事以外にも光西中長寿命化改修に向けた基本・実施設計費などを盛り込んだ。

 網走市 21年度補正への前倒しが多かったのに加え、新庁舎建設費が22年度補正での計上を控えるため、普通建設事業費は1割減。21年度当初で減額修正された学校給食施設集約化が1年越しに承認された。道路法面改修に1億5000万円を充て整備を促進する。

 紋別市 一般会計は291億8296万3000円で過去最大規模。市住まちなか団地C棟建設に3億4835万7000円を充てたほか、23年4月着工を目指す紋別高等看護看護学院建て替えの実施設計に着手する。

 美幌町 1億円を措置する移住相談等環境構築が目玉で、美幌みどりの村休憩施設を改修する。第4期最終処分場整備計画策定や終末処理場管理本館・減菌棟の耐震診断を盛り込んだ。

 津別町 普通建設事業費は2倍に伸びた。木質バイオマスセンター新築に建設費と委託費で4億4132万円を措置。継続では、図書館新設分などまちなか再生事業の複合商業施設関連で4億8273万円を計上した。

 斜里町 普通建設事業費は20.6%増の13億5918万4000円。知床ウトロ学校教職員住宅新築に7500万円、教職員住宅改修に699万6000円を盛り込んだほか、朝日小長寿命化整備の実施設計に1500万円、中斜里分館改修に3920万4000円をそれぞれ確保した。

 清里町 一般会計に占める普通建設事業費は、10.3%減の6億1802万4000円。3年目となる清里小学校大規模改修に2億1876万9000円、公住上斜里団地改修の実施設計に570万円などを措置した。

 小清水町 普通建設事業費は2・6倍の28億2004万8000円。すでに発注している防災拠点型複合庁舎整備の22年度分として21億404万6000円を計上。このほか、公設公営で整備する認定こども園に2891万1000円、オホーツク海岸道路の舗装修繕に5000万円、南1号橋の修繕に5900万円を盛り込んだ。

 訓子府町 普通建設事業費は36.2%減少。消防庁舎等建設の外構や通信機移設整備などを進めるほか、中央橋修繕などの橋梁長寿命化に取り組む。

 置戸町 日の出橋の長寿命化修繕に6200万円を計上。交流促進センター周辺環境整備には2650万円を投入し、キャンピングカーで宿泊できるRVパークを新設する。

 佐呂間町 サロマ湖展望台改修などが盛り込まれたことから普通建設事業費は37%増加。トップウシベツ川防災対策に3520万円、若里基線道路整備に7000万円を確保した。

 遠軽町 新庁舎建設基本計画策定に660万円、東小長寿命化改修に2億3925万円を計上。生田原コミュニティーセンター木質バイオマスボイラ棟建設や、やまなみ団地と北区団地新築を盛り込んだ。

 湧別町 継続の湧別地区義務教育学校整備に14億422万円、花園団地建て替えを進める公営住宅建設に1億6670万3000円を措置。普通建設事業費は2割増えた。

 滝上町 あけぼの西団地などの公住建設に1億4568万1000円、橋梁長寿命化修繕に9350万円を計上。芝ざくら滝上公園整備には3300万円をみている。

 興部町 興部浜町2号道路や元町公住道路などの道路改良舗装に8140万円、興栄橋の実施設計測量などを進める橋梁長寿命化に6480万円を充てた。

 西興部村 森林公園再整備などが盛り込まれたことから普通建設事業費は5割増。橋梁長寿命化や西興部3丁目道路改良、上興部第1団地などの公住改修に取り組む。

 雄武町 潮見団地建設などの公営住宅整備、雄武斎場の火葬炉入れ替えにそれぞれ1億円以上を投じる。町道元沢木海岸線道路整備に7700万円、ホテル日の出岬改修には7515万6000円を充てる。

 大空町 骨格編成で、普通建設事業費が4割以下に縮小。簡易水道整備に1億円や新規に盛ったプール改修など東藻琴B&G海洋センター整備に3881万円、町営住宅エアコン対応改修に792万円を確保。庁舎大規模改修など政策予算は6月に肉付け補正する見通しだ。


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