行政書士池田玲菜の見た世界

 アンパサンド行政書士事務所の池田玲菜代表が、行政書士の視点から連載するコラム。(北海道建設新聞本紙3面で、毎月第1木曜日に掲載しています)

行政書士池田玲菜の見た世界(18)お客様に直接お会いする

2022年04月07日 18時39分

関係性や自分の知識深化

 行政書士の主な業務は許認可の取得です。お客さまは、何らかの許可を取得したい場合に行政書士に依頼します。

 依頼を受ける行政書士により、申請までのスピードが異なっていたり、控え書類がきれいだったり、丁寧にファイリングされていたりという違いはありますが、成果は誰に依頼しても変わらない「許可の取得」です。

 その時に、お客さまはどういう視点で依頼する相手を選んでいるのかは、私たちには分かりません。皆さまは、同じ資格を有している人が複数いて、誰に頼んでも成果がさほど変わらない場合に、どのような基準で依頼する相手を選んでますか。

 いろいろな基準があるでしょう。信頼する人から紹介を受けた人だから、有名人だから、価格が手ごろだから、依頼するとすぐに対応してくれるから、何となくいつも頼んでいるから。依頼する時に重視する基準は、依頼する側の仕事に対する理念とも通じるものだと感じます。

 一方で、依頼を受ける行政書士としては、誰に頼んでも成果がさほど変わらない場合でも選んでいただける立場になるためには努力をするしかありません。日々研さんを積み重ね、法改正に対応した知識を身に付け、丁寧にご対応し、スムーズなご連絡と手続きを行う。心掛けてはいるものの、難しいことばかりです。

 その中で私が特に大切にしていることは、直接お会いすることです。しかもできるだけ相手の場所にお伺いするようにしています。お客さまには、お忙しい時間を割いていただくことになりますが、あまり断られることはありません。

 お会いしてお話しをすると、電話やメールとは違った関係性が出来上がることを感じます。お時間を頂戴してお話しができる分、ゆっくりと用件以外についてもお話しでき、深いコミュニケーションを築くことができます。お伺いしてお相手の方の場所でお話しすることで、相手の方もくつろいだ雰囲気となり、お話しも弾むことが多いです。

 お会いすることを続けることで、関係性の深化のほかにもメリットを感じました。それは、会話の中で、会社の信念や担当者のお考えに限らず、業界動向、世の中の流れを把握することができることです。そして、その情報をうまく理解することで、自分の考えや知識を深めることができることでした。

 外部の専門家は、幅広い業種の経営者とお会いできることが多いです。お話しを通じて、それぞれの業界が有する独自性に加え、経営というものの普遍性を感じます。私は、その中で頂いた知識はできるだけお客さまに還元しようと心掛けています。

 いつも用件しか話さないご担当者と会話を楽しんでみると、人柄や知識も選択の基準に上がることでしょう。


行政書士池田玲菜の見た世界 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

三井商船フェリー出張大作戦商品券プレゼントキャンペーン2022年11月1日(火)~2022年12月31日(土)
  • 日本仮設
  • web企画
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

羽生結弦選手プロに
2022年07月21日 (4,199)
4町で新設方針も 十勝管内で道の駅整備機運高まる
2022年11月10日 (4,154)
22年度上半期ゼネコン道内受注高ランキング 首位は...
2022年11月09日 (3,506)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (2,559)
日ハムBP起工式 大林組・岩田地崎JV竹中所長の思...
2020年04月14日 (2,517)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 行政書士 new
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第26回「ヒューマンエラー対処法」職場全体で予防する環境を構築することが多様な人材の活躍につながります。

連載 旧双葉幼稚園
建築から1世紀

旧双葉幼稚園建築から1世紀
旧双葉幼稚園園舎が完成から100年を迎えた。園舎の歩みと次の1世紀に向けた取り組みに迫る。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第243回「感染拡大」。ワクチン効力低下も原因です。若い世代への接種督励を。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第26回「暖炉とマントルピース」。コミュニケーションを円滑にする仕掛けが潜んでいそうです。