全村3D点郡マップ作製など
更別村はスーパービレッジ構想の実現へ動きだす。内閣府のスーパーシティ型国家戦略特別区域に落選したが、課題の多い地方からデジタル化を推進。3D点群マップの作製や、デジタル田園都市国家構想推進交付金を使った村独自の取り組みを進める。
新たなサービスの土台となる都市OS整備を核に事業を展開。同交付金の早期採択を目指している。インフラでは、村内全域に無線LANを整備し、第5世代移動通信システム(5G)エリアを拡大する。
国土交通省のスマートシティプロジェクト内定を受け、全村3D点群マップを作製する。都市空間再生情報デジタル基盤構築事業の補助金を使い飛行機(セスナ)で全域を測量。更新が必要になった場合はドローンを飛ばす。年度内の完成を予定する。村の担当者は「3D点群マップを作ることで、防災面での強化にもつながる」と話す。
健康的なまちづくりを支援する人材(コミュニティナース)との連携も進める。独り暮らしの高齢者らに健康診断受診を促したり、デジタル化をフォローする。
西山猛村長は「デジタル化は暮らしに不可欠な存在となりつつある。都市に負けない利便性と可能性を見いだし、30年後の豊かな持続可能な村を目指す。これからも歩みを緩めず前に進む」と決意を新たにした。
第6期総合計画の実施計画(2022―24年度)では、デジタル田園都市構想推進交付金事業に8億8378万円を見込む。スマートシティ化や先端技術を活用した農業を推進。民設民営で整備するサテライトオフィスの開設支援補助金にも充てる。