堆積場やダンプトラックの確保など対応策を8月末に
札幌市は2021年度の大雪対応の検証に向け、大雪対応検討会議を11日に設置した。雪堆積場やダンプトラックの確保など今後の対応策を8月末をめどにまとめる見通し。すぐに対応できるものについては、今冬から対応したい考えだ。
21年度は度重なる大雪で交通障害が発生したほか、主要な幹線道路・バス路線の拡幅除雪・排雪や雪堆積場増強の緊急対応を進めるなど異例の冬となった。
大雪対応の検証を進めるため、市は天野周治建設局長をトップとする検討会議を設置。八木直之雪対策室長や危機管理局の浅山信乃危機管理部長、中央区など3区の土木部長が11日に会合を開き、今後の検討内容などを確認した。実務者レベルで内容を詰め、今後の検討会議で中間報告、最終報告を予定する。
主な検討内容として、大雪時の雪堆積場のスムーズな確保やダンプトラックの手配、マルチ間の応援体制などを想定。冬の気象データや除排雪作業状況の分析を進め、課題を洗い出す。
加えて、札幌市除雪事業協会と連携して事業者へのヒアリングを想定し、作業の実態把握と今後の対応検討につなげる。
このほか、6月の北海道防災会議で大雪対応についての報告を予定する。