釧根管内初の開設 町の基幹産業に寄与
学校法人岩谷学園(本部・横浜)の岩谷大介理事長は13日、中標津町役場を訪問し、IT専門学校の設立を西村穣町長に報告した。道の承認が得られれば年内にも着工し、2024年4月の開校を目指す。
町の基幹産業である酪農はIT化の機運があるものの、メンテナンスに精通する人材が不足している。そこで教育事業を手掛ける同学園は、仮称・岩谷学園ひがし北海道IT専門学校の設立を計画。釧根管内初のIT専門学校開設となる。
農業酪農ITと商工業観光ITの2コースを設け、定員は各60人を想定する。3月17日の理事会で設立やカリキュラム、設計費が承認された。
建設地は中標津町東7条南9丁目6の敷地1万5816m²。設計・施工は地元企業が担う見通し。9月に設置計画を道に申請し、11月の私立学校審議会に諮る。
岩谷理事長は「評議員、理事と皆が期待している。中標津町に寄与できれば」と述べ、西村町長は「周辺自治体と連携し、しっかりとPRする」と応じた。
同学園は21年4月、町内にひがし北海道日本語学校を開設。バングラデシュ、スリランカ、ウズベキスタンの学生10人が在籍する。