道内初の「無印良品の家」を活用した企業滞在型交流施設
十勝を満喫できるワーケーション施設に―。上士幌町は企業滞在型交流施設「にっぽうの家」を29日にオープンする。道内初の無印良品の家を宿泊施設として活用する。定員の8人を超える場合は町内ホテルを紹介するなど地域と連携。地元企業とのビジネスマッチングやサテライトオフィス誘致を目指す。
建設地は、道の駅かみしほろの北西に位置する上士幌東3線299の73を含む町有地1300m²。窓の配置と大きさが自由な「窓の家」を2棟編成とし、一軒家らしい規模に抑えた。東棟が延べ122m²、西棟が延べ111m²、渡り廊下が延べ9m²の規模。それぞれ2階に6畳程度の客室を4室ずつ配置した。
ウッドデッキは耐久性の高い屋久島のスギを採用。2021年のプロポーザル時に課題とされた積雪対策は、屋根の角度調整で対応した。床材は道内建材メーカー製作のナラとセンを用いた。MUJI HOUSE(本社・東京)が設計し、土屋ホーム(同・札幌)・橘内建設(同・上士幌)共同体が7カ月で施工。4月にプレオープンした。道外からの問い合わせが8割と注目を集める。
運営は博報堂グループのスパイスボックス(本社・東京)が担当。SNSなどデジタル媒体で施設の魅力をアピール中だ。すでにパーティーや配信イベントの引き合いがあるという。(帯広)