札幌開建は、北村遊水地整備に伴う補償工事で北村排水機場機械設備製作据え付けを第2四半期(7―9月)に一般競争公告する。WTO政府調達協定案件で、工事規模は6億8000万円以上15億円未満。工期は19カ月で、2カ年国債を設定する見通し。
1981年8月に発生した戦後最大規模の洪水を教訓とし、再度災害を防ぐことを目的に、2007年に石狩川下流河川整備計画を策定した。同計画に基づき、12―26年度で岩見沢市北村地区の農地に遊水地を整備している。
遊水地の面積は岩見沢市、月形町、新篠津村にまたがる950ha。洪水調整容量は4200万m³、事業費は700億円を試算している。
遊水地整備に伴い、95年度に札幌開建が整備した北村排水機場を、石狩川沿いから旧美唄川沿いへ移設するもの。詳細設計は開発工営社が担当した。21年度に排水機場本体を草野作工で進めた。
22年度に発注する工事概要は、主ポンプ3台、主原動機3台、減速機3台、電源・操作制御・自家発電設備2台、コントロールセンター・監視操作卓・操作盤、系統機器設備の製作と据え付け。
同事業における補償工事は、現時点で北村排水機場移設のほか、農業用水施設の移設や道道岩見沢月形線の線形改良などが残っている。