白老町は、多機能型生活館新築の実施設計を6月にも指名競争入札する。白老生活館と白老中央生活館を集約し、W造、平屋、延べ約550m²の規模で建てる。2023年度の施工、24年度の供用開始を計画。現施設の解体費を含め、総事業費2億4000万円を見込んでいる。
高砂町2丁目3の36にある白老生活館はW造、平屋、延べ293m²の規模。1979年に改築した。大町3丁目7の14の白老中央生活館はW造、平屋、延べ374m²の規模で、77年に建設。共に市街地の白老地区に位置する。
17年3月に策定した公共施設等総合管理計画で、集約が求められていた。
施設の利用回数や利用人数はいずれも白老中央生活館が上回るが、白老生活館は年々利用数が伸びている。目的別では、白老生活館の方がアイヌ民族関係の刺しゅうや踊りなどで利用される機会が多い。
こうした状況を踏まえ、白老生活館を従来の地域交流機能に加え、アイヌの伝統的な儀式ができ、白老アイヌ文化の振興などに寄与する機能を付加した施設として、高砂町2丁目の敷地内に建てる。白老中央生活館は24年3月末で廃止する。
町は22年度予算で約3100万円を確保。本体と外構の実施設計のほか、旧白老生活館を解体する。外構の実施設計と解体は、別途6月にも指名競争入札する予定だ。
21年度は直営で基本設計に取り組んだ。
白老中央生活館は老朽化しているため、時期は未定だが解体する方向だ。