北海道開発局とクリエイティブオフィスキュー(本社・札幌)は19日、本道の魅力発信に向けた包括連携協定を締結した。締結式は札幌市内の同社ビルで開催。橋本幸開発局長と伊藤亜由美社長が出席して協定書にサインを交わした。同社は、開発局が6月ごろに主催する「2050年の北海道の姿を考える懇談会」に参加予定。エンターテインメント事業者ならではの着想で、議論に厚みが出ると期待されている。
連携項目は①食や観光を通じた北海道の魅力発信②北海道の地域振興や地域活性化に資する取り組み③生産空間の維持・発展に向け両者が連携・協力することができる取り組み―の3点。
直近では、民族共生象徴空間(ウポポイ)のオフィシャルサポーターとして、タレントの大泉洋さんらTEAM NACSが広報宣伝に協力。21年度に開発局が実施した動画コンテストには審査員として森崎博之さんが参加するなど、協定締結以前から連携を取っていた。
6月ごろの懇談会は、開発局と連携協定を結ぶ本道のリーディングカンパニーが参加。次期北海道総合開発計画を夢とリアリティーが両立したものとするため、民間企業の発想などを聴取したい考えだ。
今回の協定締結に当たり、橋本開発局長は「コンテンツ創造や地域活性の取り組みなど、一緒に何ができるか考えること自体が開発局にとってチャレンジになる」と熱弁。
伊藤社長は「本道の景観・食の優位性を再認識して伝えることで、世界の北海道となるチャンスが生まれる。サプライズ&ハッピーの理念で取り組む」と見据えた。