根室市は、新庁舎建設の本体を主体、機械、電気の3分割で来週にも一般競争公告する見通しだ。それぞれ単体か特定共同体を参加要件とする見込み。5月下旬ごろに入札して仮契約を結び、6月定例市議会で承認され次第、本契約を締結。7月ごろに着工する。本体工事費は42億2000万円を積み上げている。
規模はRC一部PC造、地下1地上4階塔屋1階、延べ6974m²。機械と電気をさらに分割し、工事5件としての発注も検討していたが3分割に決めた。2022―23年度の2カ年債務負担行為を設定。工期は24年3月までで、24年5月ごろの移転を目指す。
木材や鉄骨などの資材高騰で総事業費は57億9800万円に増加。新庁舎工事費のうち主体に約25億円、機械に約11億円、電気に約6億円を充てる。外構は3億300万円、解体・改修は4億3800万円、調査設計、備品購入費などは8億5500万円を配分する。
建設地は、常磐町2丁目27の現庁舎敷地1万1950m²で、根室振興局庁舎側に新築する。1階は窓口部門、2階は建設水道部などを設置。3階は市長室などを置き、4階は議場や食堂などを設ける。基本計画、基本設計、実施設計は大建設計が担当した。
現庁舎地階の一部を残し、書庫や災害備蓄倉庫などとして活用。人工地盤を新設して102台が止められる駐車場を整備する。移転後に、現庁舎の解体と外構、人工地盤建設などを開始。事業完了は25年7月ごろの予定だ。