函館市は20日、市道東雲広路と臨港道路東雲広路での広場など歩行空間の整備に向け、基本計画と基本設計を公募型プロポーザルで公告した。対象区間は約500m。参加申し込みを5月9日午後5時まで、企画提案書を6月10日午後5時まで受け付ける。6月下旬の書類審査、7月上旬のプレゼンテーションを経て、同中旬に受託候補者を決める。
市立地適正化計画や都市再生整備計画に基づき、国土交通省の都市構造再編集中支援事業を活用して取り組む。JR函館駅前や大門地区への居住誘導を目的に、にぎわいや魅力の創出を目指す。総事業費は14億円以内とする。
対象区間は、東雲広路361・5mと臨港道路東雲広路161・6m。いずれも幅員は55mある。東雲町2の11の函館市役所前から大手町22の34のともえ大橋付近までを対象に、道路中央部への広場配置などを計画する。
基本計画では、自然や社会環境などの現況把握をはじめ、土地利用状況、植生といった敷地の分析を進める。その上で、配置する施設のゾーニングや利用者層とその数について検討。これらの成果を踏まえて基本計画図を作製する。概算事業費も算出する。
基本設計では、基本計画を踏まえて施設の位置や構造を決めて平面図、鳥瞰(ちょうかん)図、透視図を作製。施設整備スケジュールの検討なども担う。
契約上限額は1024万円(税抜き)。履行期間は2023年3月24日までとする。
参加資格は函館市の入札指名停止を受けていないことや、市税、消費税を滞納していないことなど。グループでの応募も可能だ。提出・問い合わせは都市建設部都市計画課で対応する。
23年度の実施設計、24―26年度の施工を目指している。