土木学会北海道支部(土井勝雄支部長)は20日、2021年度技術賞を発表した。受賞したのは水力発電所再開発計画における発電所基礎他の設計と施工(新得発電所新設工事)と釧路湿原自然再生事業久著呂川湿原流入部土砂調整地の2件。授賞式は開催せず、5月18日の総会で経過報告する。
■水力発電所再開発計画における発電所基礎他の設計と施工(北電新得水力発電所建設所)
上岩松発電所の老朽化による水車発電機の更新時期に併せて、再生可能エネルギー導入拡大の観点から最大使用水量や最大出力の増強を図る再開発計画として施工した。既設発電所の近くに発電所を新設する発電所別置案を採用し、未利用エネルギーの有効活用やコスト低減を図った。
■釧路湿原自然再生事業久著呂川湿原流入部土砂調整地(釧路開建)
久著呂川では釧路湿原の保全・再生に向けて湿原へ流入する土砂量を4割削減する計画を策定。計画の1つである久著呂川湿原流入部土砂調整地は、細流土砂の捕捉を目的に19年度に完成した。