電気部品調達遅れ影響
帯広市は、2022年度に発注する帯広空港誘導路改良の舗装工事を1件から2件に変更した。誘導路に埋め込む電気部品などの資材調達に遅れが生じ、設計変更での対応が難しいため。当初発注予定だった誘導路改良その2は概算設計額4億8570万円で、25日にも一般競争公告する見通しだ。追加した誘導路改良その3は、7月公告の予定だが、資材調達の状況次第で変更する可能性もある。
市は19年度から空港基本施設の改良に着工。20年度までに26億円を投じ、滑走路改良が完了した。
誘導路は約20年前に舗装を打ち換えたが、経年劣化が進行。21年度から3カ年で、舗装と電気に分けて改良に取り組んでいる。実施設計は日本工営が担当した。
22年度の電気は3月22日に相互電業・樋口電気工業・ヴァンテック共同体が落札。資材調達は約1カ月半遅れている。関連する経費は設計変更で対応する考えだ。
舗装は電気部品の埋め込み後に施工するが、降雪後は舗装ができないため工期末までに余裕がない。また調達遅れによる設計変更を9月の市議会に諮る時間もないため、7月に追加の舗装工事を発注することにした。
担当者は「資材関係はいまだ好転の兆しが見えない。21年度からの3カ年で改良する計画だが、23年度で完了できるかは今後の状況次第だ」と話す。
25日公告予定の誘導路改良その2は、延長817×23―30㍍の誘導路とショルダー部に切削オーバーレイを施す。参加対象は舗装A等級の3社特定共同体となるもよう。工期は6―12月を予定する。
7月に入札予定の誘導路改良その3は概算設計額2500万円で、延長は49×23㍍の誘導路とショルダー部を施工。工期は8―12月をみている。