芦別市が契約者資格登録を受け付け開始
芦別市は、芦別浄水場移転改築に向けて浄水施設と取水施設の基本設計を5月下旬にも一般競争公告する。入札参加資格は単体企業のみとし、単年度で業務を完了させる見込みだ。2025年度にも着工し、総事業費は31億円を試算している。
老朽化と耐震不足の解消に向けて芦別浄水場を移転改築。人口減に歯止めがかからない上に水道施設更新の事業費が拡大している現状を踏まえ、芦別浄水場と西芦別浄水場の機能統合も行う。
上芦別205の2の芦別浄水場(RC造、地下1地上3階、延べ1508m²)は、空知川から取水し、処理能力は1日当たり1万m³。処理方式は急速ろ過方式で建物の老朽化が著しく、耐震性が不足している。
頼城町69の西芦別浄水場(RC造、地下1地上1階、延べ1600m²)は、芦別川から取水。処理方式は急速ろ過方式で、処理能力は1日当たり2094m³。建物本体の耐震性は有しているが、機器類の計画的な更新が必要となっている。
移転地は、上芦別町の上芦別公園隣接地。浸水に強いことや導水管、取水口の管理のしやすさなどを考慮した。処理方式は膜ろ過方式とする考えだ。
移転後の規模は延べ1200m²程度、処理能力は1日当たり4700m³程度を想定し、基本設計で固める。23―24年度に実施設計を進め、25年度から2カ年で建設し、27年4月の供用開始を目指す。
事業者を広く募るため、浄水場および取水施設基本設計作成業務の2021―22年度契約者資格登録受付(随時登録)を開始した。申請書の提出は郵送で5月19日まで受け付けている。
資格登録の要件は、道内で過去10年間に公的機関が発注した水道事業において、浄水場で膜ろ過方式の設計業務または類似する業務の元請負人として受注・完了した実績があることを求める。