現施設駐車場が建設候補地
松前町は町立松前病院建て替えの基本構想を固めた。延べ約3000m²の規模で、現病院駐車場の大磯202が建設候補地。2023年度の基本設計、24年度の実施設計を経て、25年度の着工を目指す。総事業費は34億円を試算している。
同病院は1952年に町が25床で開設。54年に道へ移管し、78年に現在地(大磯174の1)に65床で移転新築した。90年に道から町へ再度移管し、現在に至る。
本館はRC造、2階、延べ2660m²の規模で78年に完成。99年2月にリハビリテーション棟をRC造、2階、延べ402m²の規模で新築し、同年11月には本館とリハビリテーション棟をつなぐ渡り廊下など延べ282m²を増築した。
老朽化をはじめ、病室にトイレがなく療養スペースが狭小。ICT機器が導入できていないなどの課題があるため建て替える。
新病院はRC造で2―3階、60床以上と現病院と同規模を想定。トイレを備えた病室や電子カルテなどに対応したICT機器を新たに設ける予定で、快適性や利便性を向上させる。
25年度の完成、26年度の供用開始を予定。現病院は解体し、跡地を駐車場として活用する方針だ。
町はパブリックコメントを5月以降に開始する予定で、6月から9月にかけて開かれる町議会特別委員会で承認を得る見込みだ。
今後住民説明会を開くかどうかも検討している。
同病院の担当者は人口減少や高齢化の進行など、「これからの環境の変化に対応し、安心安全で効率的な病院運営を継続するためにも施設の整備は不可欠」と話している。