事業費15億円試算
函館市は市住大川団地3号棟新築を主体、電気、衛生、ガス、建具の5分割で発注する。うち主体と衛生は6月下旬ごろの一般競争公告、7月の入札を目指す。監理費を含む概算事業費は15億9150万円。工期は18カ月で、2024年3月末の完成を見込んでいる。
松川、田家B、中道2丁目、港3丁目の4団地を統合し、旧大川中(大川町12の38)跡地に新設する。事業費約52億8000万円を投じ、4棟を新築する。
1棟当たり2カ年で整備していて、20年度に着工した1号棟は21年12月に入居開始。2号棟は21年度に着工し、22年12月の入居開始を予定している。
22―23年度で新築する3号棟はRC造、5階、延べ4983m²、62戸。4棟の中で最大規模となる。住戸は2LDK19戸、2DK43戸の構成だ。
敷地内中央部に配置することから、1階に各棟の住民が地域活動やイベントなどに使える160m²程度の集会室を設け、集会室に隣接する敷地には広場を配置する。外構は主体に含めて発注する。
実施設計は建築企画山内事務所・エーアンドエス金山建築設計・川嶋建築総合研究所共同体が担った。
主体は市の建築A等級2社、B等級3社による5社共同体が対象で、概算工事費は10億2990万円。衛生は管のA等級2社、B等級2社の4社共同体で同1億8150万円とする。
建具は7月の随意契約を計画。工事費2億2260万円を見込む。主体、衛生、建具は9月の市議会定例会で契約議決を得られ次第、本契約を結ぶ。
電気は8月上―中旬の一般競争公告、9月の入札を目指す。電気A等級3社とB等級1社か、A、B各2社による4社共同体を対象とし、概算工事費は9040万円としている。
ガスと監理は9月に随契する。工事費・事業費はガスに4590万円、監理に2120万円を見積もっている。
23年度の着工を目指す4号棟の実施設計にも着手する。建築企画山内事務所・エーアンドエス金山建築設計・川嶋建築総合研究所共同体で進めた基本設計段階でRC造、5階、延べ約3430m²の規模とし、42戸を配置する。同共同体と今月に随契する。