幕別町がアイヌ文化施設を新築 延べ1500m²想定

2022年05月02日 16時50分

月末に基本計画策定公告

 幕別町は、アイヌ文化拠点施設を新築する。延べ床面積は1500m²を見込む。解体する千住生活館跡地と西側の土地を活用。隣にある蝦夷文化考古館改修や展示品の修復を合わせた概算事業費は9億6200万円とする。5月末に新施設基本計画策定をプロポーザルで公告する。

建設地と解体する千住生活館

 4月28日の第2回臨時町議会で基本計画策定や生活館解体、考古館改修設計費2905万円を盛り込んだ補正予算を可決した。

 町のアイヌ文化継承は担い手不足や活動場所の不足が課題となっていて、アイヌの人々が誇りを持ち、尊重される多様性社会の実現へ施策を展開する。施設新築のほか、生活様式の調査や出前授業などを実施。3月に内閣府からアイヌ施策推進地域計画の認定を受けた。事業にはアイヌ政策推進交付金を活用する。

 国道38号沿いの千住113の4に立地する生活館(CB造、平屋、延べ196m²)は1963年に建設し、老朽化が進んでいる。西側にある考古館(CB一部W造、平屋、延べ124m²)は59年に完成。アイヌ指導者の吉田菊太郎氏が収集した文化財を集めた施設で、吉田氏の死後に町へ寄贈された。

 新施設はアイヌの住居チセをイメージした伝承室のある生活館棟、貴重な資料を集めた展示館棟で構成する。敷地面積は約5000m²。生活館から考古館までの土地と町が4月に寄付を受けた考古館西側の土地を活用する。

 5月に新施設基本計画を公募型プロポーザルで公告し、7月に事業者を決定。2023年3月までに策定し、施設内容を固める。生活館解体と考古館改修は22年度に設計を終え、23年度に施工。新築する生活館棟は24年度、展示館棟は25年度に着工する。


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