中札内村は、そら(本社・帯広)が村内で建設する温泉施設の事業費の一部を、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で募集している。12月までに支援者1万人、建設費1億円の達成を目指す。
萩原建設工業で2021年11月下旬に着工した。規模はRC造、平屋、延べ930m²。事業費は7億円で、温泉やサウナ、外気浴、休憩スペースを完備する。温泉は、そらの子会社で帯広市にあるふく井ホテルから毎日運び込む。
テーマは「『なぜ十勝』を『だから十勝』に」。中札内村にある「フェーリエンドルフ[MAP↗]」内に建てる。名称は、エアポートスパ。とかち帯広空港が近く、道内外からの観光客にも対応する。担当者は「空港から15分圏内に同じような施設がなかった。気軽に寄ってもらえるような施設になれば」と話す。
返礼品は村特産の鶏肉や、十勝地方の名産品を用意。新築する温泉施設の回数券やグランピング施設利用券もあり、豊富な選択肢も売りの一つだ。
現在、フェーリエンドルフの敷地33万m²内にはコテージ50棟、冷燻工房1棟、スイートルーム2棟が建っている。このうち、冷薫工房もふるさと納税型CFを活用。21年7月から同12月までに目標5000万円、寄付者1000人を突破した。
担当者は「温泉に入って宿泊、工房に立ち寄ってもらえる流れができたら」と期待する。(帯広)