3カ所を確認
豊浦町は、大和地区簡易水道の新水源を確保する美和地区地下水調査を6月上旬にも指名する。2021年度の電波探査で水源となる可能性が高い3カ所を確認。水量と飲用水としての水質を見極める簡易的な検査をし、年度内に1、2カ所に絞り込む。良好な地下水源と判定できれば23年度に本格的な揚程試験に移り、地下貯水量を探る。
大和地区簡易水道の水源である美和取水井は1981年に設置。20年度の大雨で取水井の水が濁ったため、安全な生活水の供給へ新たな水源確保を進めている。21年度にグローバル設計に委託して電波探査による水源調査をし、美和取水井がある千葉川の右岸に3カ所を確認した。
22年度はこの3カ所の地下水源調査を進める。それぞれの簡易揚程試験と水質試験を一括して発注する予定だ。開会中の定例町議会に提出した簡易水道事業特別会計補正予算案に調査費711万5000円を計上。13日にも可決される。
美和地区では4月に仮設浄水施設が稼働。23年度の本格的な揚程試験を経て新水源としてのめどが立てば、美和取水井から水源を移す考え。地下水源調査の結果にもよるが、深い場所から取水できれば浄水施設が不要となる場合もあり、町は数億円のコスト削減が見込めるとしている。