木材高騰で2300万円増額へ
羅臼町は、木材価格高騰の影響を受け入札が不調になった公住緑町団地Bブロック1棟目建設を19日に制限付き一般競争で再公告する見通しだ。2022年度予算で工事請負費1億7200万円を確保していたが、設計当初よりも約2300万円の増額が必要となった。18日の臨時議会に補正予算案を提出する。
2月28日の入札では、4共同体が2回応札したが予定価格を超過した。経済調査会によると、木材の都市別価格指数(札幌市)は、21年4月に106.4だったが、22年4月には120.5に上昇。21年からの木材需給逼迫(ひっぱく)に、海外情勢の不安定さが値上げに追い打ちをかけた。
町は実勢を反映するため再見積りをしたところ、当初より約2300万円の増額が必要と判明したため、補正予算で確保する。入札後、6月の定例議会で承認を得られれば着工し、2月の完成を目指す。
緑町299の1に位置する同団地は、1962年度から91年度にかけて23棟105戸を整備。老朽化や需要を踏まえ、16棟94戸へ再編する。Aブロック2棟8戸、Bブロック2棟12戸、C、Dブロック3棟14戸の整備を計画していて、Aブロックは20年度に完成した。
Bブロック1棟目は、W造、2階、延べ464m²の規模で、間取りは2LDK4戸と1LDK2戸。設計は日本都市設計で進めた。
Bブロック2棟目も1棟目と同程度の規模になる見込み。23年度の長寿命化計画見直しにより、C、Dブロックは棟数が変わる可能性があるがW造、2階を想定。24年度から実施設計に取り掛かりたい考え。このほか個別改善で、8―13号棟の断熱・水洗化、14号棟の断熱化に取り組む。
22年度予算ではこのほか、Bブロック1棟目の工事監理費、Bブロック2棟目実施設計費、個別改善の実施設計費(8・9号棟)と改善に当たっての耐力度調査、発注者支援に2131万7000円をみている。