受注総額は6%減の777億円
札幌市財政局の2021年度業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。受注総額は777億8054万円で、前年度比に比べ5.5%減少。過去5年で見ると、平均額を8.2%下回った。市内業者のシェアは86.7%。第4四半期(1―3月)に駒岡清掃工場更新自営線敷設を19億4000万円で受注した北海電気工事が首位を獲得した。
21年4月1日から22年3月31日までに入札した工事、道路維持除雪のうち、公表している契約額を税抜きで集計した。工期が年度をまたぐ債務負担行為の設定工事は契約額を全額加算。21年3月以前の繰り越し分は反映していない。共同体は出資比率に応じて配分した。
受注業者は3者減の458者、受注件数は67件減の1013件だった。
地域別では、市内業者(417者)が8.9%減の674億4600万円で、シェアが3.3ポイント縮小した。市外の道内業者(3者)は19.2%増の1億9499万円で、シェアが0.1ポイント拡大の0.3%。道外業者(38者)は25.3%増の101億3955万円を受注し、シェアを3.2ポイント上昇の13%とした。
上位20者中17者を市内業者が占めた。第3四半期末(4―12月)に5位だった岩田地崎建設は、第4四半期に宮の森・北24条通北24条桜大橋上部新設などを追加し、4件、18億9289万円で2位となった。3位の鈴木東建は第4四半期も受注を重ね、8件、15億7022万円で第3四半期末の8位から順位を上げた。
このほか、第3四半期末は14位だった一二三北路が4位、第4四半期に大型案件の西部スラッジセンター脱水施設電気設備を受注した三菱電機が5位につけた。