校舎を2工区、屋体1工区の3分割で
函館市は、旧西小の解体を3分割して8月上旬にも一般競争公告し、同下旬に入札する。市が推進する西部地区再整備の一環で、概算工事費の合計は2億9150万円。跡地の一部では道が道営住宅新設の意向を示していて、残る跡地の活用は検討中だ。
弥生町12の7330m²にある同小は、校舎がRC造、地下1地上3階、延べ3581m²の規模で1970年に完成。屋体はS造、平屋、延べ704mの規模で72年に建設した。このほか、W造、平屋、延べ171m²の渡り廊下などがある。
児童数減少や施設の老朽化などから2008年度末で廃校し、09年度に弥生小と統合した。その後、活用してはいなかったが、西部地区再整備の柱である既存ストック活性化プロジェクトの展開に向けて解体する。一帯は建ぺい率60%、容積率200%の第1種居住地域となっている。
解体を早期に完了するため分割して発注。校舎はおよそ半分ずつ2工区に分け、概算工事費は1工区が1億1350万円、2工区が9990万円。屋体は7810万円としている。いずれも工期は7カ月。解体の設計は直営で進めている。
隣接する弥生町11には18年3月末で廃校となった旧西中がある。校舎(RC造、5階、延べ3759m²、74年完成)、屋体(S造、平屋、延べ680m²、76年完成)などが残る。
市は民間事業者などによる利活用の意向を探りたい考えで、サウンディング調査などを構想している。