土質調査やボーリング、ドローン飛行 農業分野でも期待
土木管理総合試験所(本社・長野県千曲市)は、苫小牧市植苗に「ジオロボティクス研究所」を開設した。道内に拠点を置くのは初めて。土質調査やボーリング調査、ドローン飛行など各種実証実験や研究を進めることができる。建設業だけでなく、農業分野での活用も期待されている。
同社は、北海道ソイルリサーチ(本社・苫小牧)と土質試験や地質調査、環境調査、ボーリング調査などの業務分野で提携しているほか、住宅パイル工業(同)とフランチャイズ提携を結んでいる。
両社とのつながりや事業用地が見つかったこと、公共事業への貢献などを視野に道内進出を決めた。
北海道支店を併設するジオロボティクス研究所は、S造、3階、延べ957m²の規模で、敷地面積8943m²。広さ400m²、高さ11mの屋内地盤ヤードでは地盤調査のほか、ドローンを飛ばすことが可能だ。屋外のアスファルト舗装盛り土コース(40×6m)や地盤ヤード(43×19.5m)、模擬床版コース(10×3m、2レーン)を完備する。
施設内にはミーティングルームや50人ほどが収容できる会議室も設置されていて、ボーリング調査や技術開発、新工法の研究、ドローンの飛行訓練、セミナーの開催などに利用できる。各種実験施設を完備するのは同社として全国で初めて。
所在地は苫小牧市植苗168の1、電話0144(58)3055。4月から業務を開始した。
吉田達哉所長は「今後は各種団体と連携したり、ドローンやロボットが使える人材育成などにも力を入れたい。幅広く使用することができるため、多くの人に利用してほしい」と話している。