札幌開建は24日、北海道開発局としては初めて技術提案・交渉方式(ECI方式)技術協力・施工タイプを採用した幾春別川総合開発事業三笠ぽんべつダム堤体建設第1期のうち、技術協力業務を鹿島・飛島建設共同体と契約した。今後は、優先交渉権者として設計段階から関与し、価格等の交渉に折り合いがつけば工事契約を締結する。予定工期は技術協力が11月28日、施工が2027年3月17日まで。
ECI方式は、発注者が仕様を確定できない困難な工事や、高度な技術が求められる工事を対象に実施。技術協力・施工タイプは、技術提案で選定された優先交渉権者と技術協力の契約を締結後、提案を踏まえて価格等を交渉して工事契約を締結する。施工者のノウハウを設計に反映できるなどのメリットがある。
幾春別川総合開発事業で新設する三笠ぽんべつダムは、日本初の流水型台形CSGダム。高さ53m、堤頂長173・5m、総貯水容量862万m³。22年度以降の事業費として三笠ぽんべつダムで約304億円、同事業の新桂沢ダムとの共通経費として約32億円を試算している。
ダム堤体建設第1期を21年12月28日付でWTO対象の公募型プロポーザルで公告。対象は一般土木かつ土木関係コンサルの単体、一般土木・土木関係コンサルの特定共同体で、今回の契約は土木関係コンサルを対象とした設計を随意契約した形となっている。