整備方針など検討委、月内設置 9月議会で支援業務委託費補正へ
夕張市は、清水沢地区への市役所本庁舎移転改築の基本構想・基本計画を2023年度までに策定する予定だ。24年度以降に順次、設計や施工を進めたい意向。策定に向け、月内に整備方針などを検討する外部組織委員会を設置する。基本構想・基本計画策定は、一括して2カ年で支援業務を委託する考え。9月の定例市議会での委託費補正を見込み、今後、公募型プロポーザルや入札などの選定方法を決める。
庁舎整備は21年度に入って、必要性や手法を内部検討。耐震化が必要なほか、バリアフリー化対応も構造上制約があり、高度情報化など多様化する行政需要に対応するため、改築を判断した。整備地域は、これまで住環境や拠点複合施設、認定こども園などの整備に取り組んできた清水沢地区とする。
移転改築については、厚谷司市長が3月の定例市議会で方針を表明。5月下旬に開催した市政懇談会で市民に説明した。月内には、有識者や団体、市民らを交えた外部組織委員会を立ち上げ、基本構想や基本計画に向けた整備内容の検討を本格化する。基本計画には、建設地や整備スケジュール、規模、複合化などの有無などが盛り込まれる見通しだ。
本町4丁目2の本庁舎は1978年に完成し、SRC・RC造、地下1地上6階、延べ7204m²の規模。13年度に耐震不足が判明しているほか、老朽化で毎年修繕費がかさみ、一刻も早い整備が必要な状況だ。一般財源確保で、23年度からの基金積み立てを検討。財政再生計画に大きな影響を与えないよう、国や道と十分に協議しながら進める。