夕張市役所本庁舎清水沢地区移転 23年度までに計画策定

2022年06月02日 17時00分

整備方針など検討委、月内設置 9月議会で支援業務委託費補正へ

移転改築を予定する現本庁舎

 夕張市は、清水沢地区への市役所本庁舎移転改築の基本構想・基本計画を2023年度までに策定する予定だ。24年度以降に順次、設計や施工を進めたい意向。策定に向け、月内に整備方針などを検討する外部組織委員会を設置する。基本構想・基本計画策定は、一括して2カ年で支援業務を委託する考え。9月の定例市議会での委託費補正を見込み、今後、公募型プロポーザルや入札などの選定方法を決める。

 庁舎整備は21年度に入って、必要性や手法を内部検討。耐震化が必要なほか、バリアフリー化対応も構造上制約があり、高度情報化など多様化する行政需要に対応するため、改築を判断した。整備地域は、これまで住環境や拠点複合施設、認定こども園などの整備に取り組んできた清水沢地区とする。

 移転改築については、厚谷司市長が3月の定例市議会で方針を表明。5月下旬に開催した市政懇談会で市民に説明した。月内には、有識者や団体、市民らを交えた外部組織委員会を立ち上げ、基本構想や基本計画に向けた整備内容の検討を本格化する。基本計画には、建設地や整備スケジュール、規模、複合化などの有無などが盛り込まれる見通しだ。

 本町4丁目2の本庁舎は1978年に完成し、SRC・RC造、地下1地上6階、延べ7204m²の規模。13年度に耐震不足が判明しているほか、老朽化で毎年修繕費がかさみ、一刻も早い整備が必要な状況だ。一般財源確保で、23年度からの基金積み立てを検討。財政再生計画に大きな影響を与えないよう、国や道と十分に協議しながら進める。


関連キーワード: 庁舎 改築 空知

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 川崎建設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,410)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,350)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,333)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,319)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,040)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。