民間事業者と協議 基幹相談支援センターも整備目指す
芽室町は、障害者向けグループホームと基幹相談支援センターの整備を目指している。一体的に整備する場合は、4000m²程度の土地利用を想定。「障がい福祉活躍ゾーン」とし、障害者の自立支援に取り組む。公設民営か民設民営の施設新設に向けて、町内の民間事業者と協議を進めている。
2021年3月改定の第6期芽室町障がい者福祉計画に基づき、障害者の自立支援拠点新設を目指す。町内に34床ある障害者向けグループホームのうち、空床は1床のみ。特にショートステイの受け入れが難しく、町外施設に頼っている。入居希望者は増加傾向にあり、グループホームの事業所誘致に取り組んでいる。
建設候補地は東2条南5丁目の敷地9744m²で、2019年6月に取得した国有地。空き地となっている西側の約4000m²の活用を見込む。芽室小、芽室中が近く、若いファミリー層が住む新築の戸建て住宅が多い。障害者を幼少期から手厚く支援できることから候補地とした。
敷地内では就労訓練ができるレストランや弁当屋の誘致も想定。障害者の家族が亡くなった後の自立に備える。基幹相談支援センターでは24時間体制で専門員が対応する。
一方、候補地は浸水想定区域に位置する。災害時の安全確保のため、浸水の恐れのない建設地も引き続き模索する。また、建設資材の高騰で先行きが見通せず、民間業者は参入に慎重だ。
健康福祉課の矢野貴士障がい福祉係長は「グループホーム新設は町の悲願。障害者が安心して暮らせる土地で早期に整備したい」と話した。