概算事業費は10億円 一部を2期改修に
月形町は、皆楽公園内の町民保養センター等改修基本計画案をまとめた。単年度当たりの整備費を抑えるため、別館の「はな工房」の一部を2期改修とする。概算事業費に約10億円を見込む。7日開会の定例町議会に基本・実施設計費3849万5000円を盛り込んだ追加補正予算案を提出。可決後、月内に指名通知し、入札する。業務期間は2023年3月まで。1期は23年度から2カ年事業として着工し、24年7月のオープンを目指す。

皆楽公園内の保養センター施設
保養センターは、月形町81の10で1987年に開業した日帰り温泉の月形温泉ゆりかご(RC一部S造、2階、延べ1345m²)と、88年開業の月形温泉ホテル本館(RC造、3階、延べ1033m²)、92年開業の別館のはな工房(RC造、2階、延べ2516m²)で構成し、月形温泉ゆりかごとは渡り廊下で接続している。
劣化が見られる施設の改修と環境に配慮した設備改修に取り組むほか、維持管理の効率化と収益向上に向けた改修を実施。温泉施設などを中心に皆楽公園エリアを道の駅として整備し、休憩機能、情報発信機能、地域連携機能の強化、拡充を図る。
改修に当たっては21年度に検討を始め、近く成案化する。宿泊施設は月形温泉ホテル本館を解体撤去し、別館のはな工房(20室)に集約。外壁や屋上など外観部分の全体的な改修のほか、本館に現在備えているレストランを温泉棟に移設する。浴場は露天風呂の拡張をしたり、施設の通信機能を整備したりし、新たな収益を図る。はな工房の客室に水周り機能を新たに追加。1期改修後の状況を見ながら、一部を2期改修とする。そのほか駐車場のトイレを改築し、EV充電設備を備え付ける。
基本設計は12月まで、実施設計は23年3月までにそれぞれまとめる予定だ。