路上駐車や荷さばきなどの課題解決
札幌都心交通研究会道路空間利活用部会は17―30日、中央区の南1条通で、歩いて楽しい街の実現へ実証実験に取り組む。車道の一部を規制して生まれた空間を活用し、安全な歩行空間の確保や物販・展示などのにぎわい創出、路上駐車や荷さばきなどの課題解決につなげる。
同部会は、大通地区の商店街やまちづくり会社、運送事業者、学識経験者、札幌市などで構成している。
対象は南1条通の西2―3丁目間の250m。路上駐車などの交通課題の解消や道路空間の新たなにぎわい創出などに向け、道路空間の再配分や時間帯別の運用などを試行し、道路交通への影響や新たに生まれた歩行空間の利活用の効果を検証する。
片側2車線の外側1車線を規制し、生まれた空間で物販やキッチンカーの出店、テーブルやいす、芝生設置など街歩きや快適に滞在できる空間を創出する。また、沿道店舗の営業時間内はにぎわい空間、営業時間外は荷さばき空間として活用する空間のタイムシェアにも取り組む。
車道部には矢羽根型路面標示を設置して自転車の車道走行を促し、シェアサイクルポートも拡充して車道から直接出入りできるように配置する。