図書館機能を付加
白糠町は建て替えを計画するバスターミナルについて、にぎわいの拠点とするため、公設民営で図書館機能を備えた2階建ての複合施設を構想している。JR北海道との協議を並行し、2027年の供用開始を目指す。
JR白糠駅東側の東2条南1丁目300のバスターミナルビル(RC造、2階、延べ329m²)は、旧国鉄白糠線が全国で最初に廃線となったのを受け1983年に整備。コミュニティーバスの発着など地域交通の要衝となっているが、老朽化のため建て替える。
21年度に事業手法の検討をドーコンに依頼。当初は公営住宅が入る5階建てを構想していたが、民間事業者によるアンケート結果で費用や家賃設定、入居者の継続的確保は難しいと判断された。
そのため新施設は2階建てとし、世代を問わず集まれるにぎわいの場を目指す。バスターミナルや図書館機能、白糠線を振り返る展示も検討。高さは10mを確保し、屋上を災害時の避難場所とする。
駅東側の老朽化した跨線橋はJR北海道が架け換える予定。架け換え後は屋根付きで、複合施設2階にアクセスできるようにする。
年度内に基本設計や地質調査、解体、仮設バスターミナルの設置、旧白糠線の情報収集業務を終える。23年度に実施設計を進め、24年度以降に着工する。