持続可能性やニーズ探る
旭川市は、都市公園でキッチンカーが飲食店を営業する試行を始める。指定管理者である市公園緑地協会と地域に精通した企業・団体が調整を図り、飲食事業者に出店を要請する仕組み。あさひかわ北彩都ガーデン、常磐公園の2カ所で10月まで出店する予定だ。
市は公園施設の老朽化、ニーズの多様化といった課題を踏まえて、PFIによる維持管理や施設整備を検討。2020年度に民間企業への聞き取り調査をしたが、採算性や自然環境保全の観点から公園事業への民間活力導入は困難と結論付けた。
一方で、聞き取りには多くの事業者が参加し、公園での事業展開への意欲を示したため、季節を限定し、低コストでできるキッチンカーによる飲食サービス提供を試行して、有効性や課題を検証することにした。
出店に当たっては、指定管理者が地域に造詣の深い企業や団体をコーディネーターとして選定。コーディネーターが適切と判断する事業者に出店依頼をする。
月内にも事業実施に向けた協議や出店依頼を開始し、10月中旬までキッチンカーを出店する。出店者の事業報告、利用者アンケートを通して持続可能性やニーズを探る。(旭川)